艶麗の迸る
嘘偽りで草臥れた
此の世の底で芝居をひとつ
幾年に亘る貴方への陶酔
馨る紅茶に合鍵を沈めた
膿んだ慕情
深海、還れない
耽溺した君の二の舞
物言わぬ象牙の君
地上百メートルより御別れを


真しやかに花を愛づ
悪事に興ずるは麗しの
ドルチェ・ヴィータ、薔薇色の頬に気もそぞろ
淑女二十面相
清らなる嘘は至上の誠なり
唇ごと饒舌を奪った
無常故に慈悲深く
僕等の擬似的幸福について
愚かしく浅ましく美しい
垂れ流しの狂気


マザーファッカーズ・オペラ
綻んだ牡丹の香り高いこと
アントワーヌと虚実の海
名も無き陰謀
メメント・モリと春の終劇
六度の絶望と七度の再来
死に損ない共のカルネヴァーレ
伯爵令嬢の気儘なる手記
今宵の魔物
愛の囁きは未だ独り言の儘


ファルファローネの謀り事
嘘でしかない彼のすべて
夜更けのレプリカ
七月の恋人
匂菫の本当のところ
五秒だけ待ったなら
ロマンス・イン・ザ・ナイトメア
例の二人に関する第三者の考察
雨曝しのベレッツァ
御好きな時間に


舌先で転がされた夜
難癖好きの隣人
悄然と瞳は陰り
晩夏のロマンザ
メサイアの失墜を待て
いたずらに揺るがすのは誰
ザ・コード・イズ・フェイク
手酷くて素敵な言い草
春めきの折に
嘯きのベルカント









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